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今日俺という人間がナニヲしていたかと言うことは厳密にshinが勝手に書き上げてくれたからここからは嘘八百を書こうと思う。つまり、この語の文章は無意味であり虚構でありなんでもないのである。けど、もしかしたらその中に事実らしきことが紛れ込んでしまってもそれは俺の責任ではない。それは虚構が現実とカムアクロスしただけなのだろうから。なんていいながら書いてるだけ好きにしたらいいんだ。つまり所詮書いているものなんてその程度なのだ。そして俺の記憶も。記憶を文字にしている時点でそれは俺の感想でも感じた事でも経験した事でもなくてただの文字。文字。文章。アイメイドイット。俺が作った。嘘嘘。全部嘘。そうなんだよ。だから困った。嘘だからといって他人に迷惑がかかるような文章は非常によくない。本当によくない。
いい加減クダラナイ御託は切り上げて、そろそろ始めよう。
今日は冥土喫茶に行ってきた。冥土喫茶の厳密な定義は知らないが、経営系統と給仕をしている女の子の服を見る限り冥土喫茶であったのだろう。名前は忘れた。長い名前だ。出来た当初からあまりの胡散臭い看板にずっと気になっていたのだが、実際に行って見ると本当に胡散臭い店だった。胡散臭かろうが、うまい紅茶さえ出していれば何も言うまい。コストパフォーマンスはイマイチだったが、まぁ、いいや。ちょっと濃く淹れすぎていて俺の好みではなかった。ミルク必須。色々と話をした。新しく出来た彼女のこと、昔の女のこと。俺のことじゃない。あいつのことだ。アイツは滔々と色々なことを語った。そこが冥土喫茶であることを忘れたかのように。俺は全く興味がない。紅茶をすする。やはり、一杯目はまだうまかったのだが、酸化が早く苦味が出ている。ちょっと中国茶っぽい香りがする。茶葉の名前は忘れた。カタカナ三文字だ。あいつはまだ何かしゃべっている。隣の席にメニューを聞きに来ためいどさんのエプロンが揺れている。エプロンを縛って後ろでたらすとどうしてあんなに可愛いのだろう?細かなフリフリがついた短い靴下が赤い制服の下で映えている。フリルはよい。本当に。フリルがあればまずいお茶だろうが辛抱できる。別にまずくはない。むしろうまいぐらいだ。ただ、茶葉といい、入れ方といい、俺の好みじゃなかっただけ。残念。まだ何か話している。黙らせよう。そうして俺はメモ帳を取り出し話し始めた。