誕生日プレゼント

フロム従姉妹。
誕生日に本をもらったのはずいぶん昔か。小学校のころにあったか、なかったか。幼稚園のころには確か。あったんじゃないかな。だれか俺に本をプレゼントした人がいたらごめん。そもそもこんな偏った読書家には人は本をやろうなんて考えない。俺だって俺にプレゼントするのに本は選ばない。なぜなら、五月蝿そうだから。何渡しても知ったような顔で文句ばかり言いそうだ。そんなやつに本をプレゼントするやつがいた。俺の従姉妹だ。さすがに変なやつだ。タイトルは「さよならサンドイッチ」。前川梓著。出版社がメディアファクトリーで。だびんちぶっくす。帯には「恋をすると、痛い。それでも、また恋をしてしまう。7人の女の子の、7つのせつない恋の瞬間。」。著者の出身は兵庫県。22歳でデビュー。本屋で名前は見たことがある。まだ一冊もよんだことはない。なにを思って俺にこんな本をくれたのだろう?まだ読んでないけど。ちゃんと外側は俺の好きなジュンク堂。本人もこの作品は読んでないらしい。なんでこれを選んだんだろう?23歳にもなってグダグダしている俺への当て付けか?そんなやつじゃない。女の子とか好きそうか?わからん。難しすぎる難問を突き付けられて読書どころじゃない