ぐーるぐる

自分の眩暈というものには振り子のように振幅があって、その間を行ったり来たりするような感じである。当然俺だけの感覚なのかもしれないが。というか、お俺が感じているその世界の振り子感が眩暈と一般的に呼ばれているものと同じであるかどうかは全くわからないのだけれども。ふらふらするとか、世界がゆがんでいるとかいうのはどうも眩暈と呼ばれるものみたいだけれども、世界が揺れているのは眩暈なのだろうか。今話してるのは眩暈の医学的な規定ではなく何となくめまいと呼ばれている状態ね。うぃきによれば人によって表現が異なるのが前提みたいだけれども。気持ち悪いという状態はなんとなく子供のころから知っていっていてそのあとに来る嘔吐であったり、吐瀉であったりが伴ってこの状態が気持ち悪いでいいのかとかの確認があるわけだけれども、眩暈はそんなのはないようで。立眩みはまた別であるのだろうし。自分がふらふらするのと世界がふらふらする二種類があるらしいから俺のめまいらしき感覚はきっと後者の眩暈なんだろうとか勝手に考えている。振り子のように揺れる世界は非常に気持ちが悪い。ほとんど感じない程度の地震に見舞われているような感覚である。世界が揺れるということは結構大きな問題であるようだ。目の前に立っているビルがあっさりと崩壊することをずっと意識し続けてはいられない。眩暈は内面からあふれ出してくる世界の不安定さへの先駆けとでも言えるだろうか。眩暈も嘔吐もある時代のフランスを象徴するような勝手なのイメージがある。共通するのは内的感覚の中で肉体に繋がっていながら違和感を表す言葉であることぐらいか。痛みとも快感とも異なる、独特の位置をもった、感覚であろうか。