消しゴムで消すときの、擦るという行為は、とても良い消し方である、気がする。

何も書かないうちにもう記憶の彼方へ。そう、書く書く詐欺である。自分は人の顔をおぼえるのが下手で、雰囲気しかもう思い出せなくて、その雰囲気はキラキラと輝いている小さいまんまるがトテトテと危ういバランスで走ってくる姿である。別段書くほどのことはなかった。いや、あった。感動は時間と共に流れ去ってしまって、同じように痛みやらその他諸々のネガティブなものも流れ去っていくのだろうけども、どうもその先にあったのは広大な平坦で、まったく感動もなく、ロングサイズの俺専用布団の上から最低限動くだけで、4日が過ぎている。これは久しぶりにやって来た相当重度である。まぁ、何とかなるだろう。