うれしはずかし七面鳥

暖房節約して本読んでたら寒くて死ぬかと思った。近所のまくどに待避。
ここはバンクーバーじゃないし、俺はふぃぎあの選手じゃない。予選を突破してフリーで勝負する必要もなければ、ハーフパイプで新技を決める必要もない。
全くもって俺は何をしているんだろうか。警察が交差点を監視している。はずの警察がさっきから俺と目があっている。これはおかしな事態だ。俺は交差点じゃないし、まして不審者などでは決してない。ここじゃマクドはマックだし、そもそもいまいるのはすたばだ。イヤホンから流れるハードボイルどとか勘違いしちゃいそうなマイルスでいびすは、バックに流れる音量がでかすぎるクラシックやレゲエに打ち消されている。警察が俺を見る理由なんて万にひとつもない。皮のコートにシャツ一枚で異常に寒い思いはしたけども、ここは室内だ。俺は暖かい。ぐらんでサイズのコーヒーは熱すぎて喉の手前で苦味しか感じられない。構うものか。暖まればそれでいい。気分が変わればどこでも本は読める。いまはSFを楽しもう。この傾いた世界はくとぅるふの背中の上で今日も楽しい。