目の前にひろがっている夜

珈琲とビールを並べてみた。両方琥珀色である。琥珀の色は多種多様にわたるようだ。この間初めてブルーアンバーというものを見た。来た。買った。いや、買っていない。存在を初めて知った。なぜかコハクには全く魅力を感じていない。びっくりするぐらいに。木はそんなに好きじゃないのだろうか。無垢とかだったら大好きなのにな。石油燃やす暖も苦手だし。キャンプふぁいあーなんてあの日の中に突っ込みたいウズウズを堪えて、堪えて堪えて背中がかゆくなってしまうことだってあったりした。キャンプファイアーの火って人の体よりもでかいから、あの日の中からこっち見たらどうなんだろう、みんなあほ面で眺めてんだろうな、とか好きな女の子の顔とか正面から見放題だななどと彼女の横顔を追っていた。まぁ、男しかいないけどな。やったっけ?そんなこと。中学の講堂やら旧校舎燃やすほうが向いてそうな奴らばかりであったが。あの頃の燃えカスで今も生きているような俺だが、実際に燃えてみなかったのはそれ相応の自制心があったからか、そもそもきゃんぷふぁいあーなんてやったことがないかのどちらかなのだろう。どちらでもない答えが転がっていればきっと面白いんだと思う。
夜中にグレイのベストアルバムをどこまで歌えるかひとりで試している。夜中に歌うのは気持ちいいのだ。近所迷惑でも。