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日記の中に唐突に別の人が書いた文章が著作権など全てを無視して紛れ込んでいると、その人がどうかしてしまったのか、まるで別人なのか、悪魔にでも憑かれたのか、などと色々と考えてしまってとても苛々したり、心配したり、興味を引かれたり、そもそもなにもひっかからなかったりするので、人を苛々させることが、人を心配させることが、人に興味を惹かれることが、そもそも読まれさえしないことがとても好きな俺は唐突に何かを引用してみようと思った。それをいまから実行するが、諸君は唐突な引用が何処から始まっているのか、常に気をつけなければならない。もしかしたらこの文書自体がすでに引用なのかもしれない。こぴーあんどぺーすと。諸君と言う表現はとても怪しい。怪しすぎて驚くほどだ。そうして俺が引用しようとしている本は最近、いや、つい今日の朝、強風によって20分も遅れ、遅れた記念に遅延証明をもらった電車の中で、読みきった本である。ふぃりっぷ・K・でぃっく。そう、こう聞いたらお前の数少ない脳みそは連鎖反応を起こして、いや、脳みそは一個だろ。一個だな。なら、お前の複雑に絡み合ったシナプスとおぼわしき肉塊郡は科学的連鎖反応によって電子の流れを生じ、その程度のものをお前は自我と称して自分の意識の中で、その名を検索したつもりになって、数少ない検索項目にたどり着くか、見当違いな署名を述べ始めるのだろう。そう、SF作家である。とても有名な。だが、まだ俺が何を読んでいるのか、そこにたどりつくにはとても長い距離がある。エレキシープを再読、いや、再再再読ぐらいだろうか、しおわったのか、流れよと、涙に命じたのか、マイノリティな自分を紹介したのか。ちがうちがうちがう。高い白の男を読み終わったのだ。ハヤカワから新しい装丁で出ていた、文庫本なのに800円もする、本を読み終わったのだ。最近はSFを読んでいる。また読んでいる。しかも海外のものばかり。売ってなくて探して深海のいーる読み終わったら、映画化とかで平積みになってた。今度古本屋に売ろうと思う。読みたい人いたらあげます。炭酸水の発砲がめたんはいどれーどの昇華に見えるようになって、夢の中でゴカイと格闘したりするけど、とても面白いですよ。本当に。流石ドイツ人と言う感じですよ。で、なんだったか。全て忘れた。そもそももう眠くてたまらない。健康的な俺。今日も午前4時におきました。彼の悲嘆を見ましたか。彼は仏教徒として育てられたにちがいない。正式な信徒でなくとも、その影響はそこにある。つまり、いかなる生命も奪ってはならぬという文化じゃ。すべての生命は神聖であるがゆえに。もしも、すべての生命が神聖でなければ、それは自分自身の存在を否定することと同義なのだ。だから彼は、自分のためにも他の生命を尊重せねばならない。だが、実際はそうではない。彼は彼自身のために、そうしているだけなのだから。